発音インストラクターの必要性

その他 ――― 発音インストラクターの必要性


イタリア語とスペイン語は、非常に近い親類関係にある言語らしい。

英語は、言語体系的にはドイツ語と近いので、文法とか語順とかが似ている。

日本語と韓国語は発音が似ているとも言われる。

こんな風に、もしも日本語と英語が非常に近い言語で、発音が似ていたなら、発音インストラクターは必要とされないのかも知れません。


しかし、残念ながら、日本語と英語は、全く異なる言語体系でそれぞれ発展してきました。
表記も文法も発音も、異なります。
特に発音に関しては、カタカナが存在し、英語の音をカタカナへおきかえてしまうことで音がかわり、それは世界で通じるレベルの発音ではなくなってしまっています。

英語の音をきいて、そのまま真似して発声することができないのは、単に発音の仕方を知らない、普段そういう音を使わないので必要な部位(舌や口など)が動きづらいだけ、といえる場合がほとんどです。
日本語と何がどう違って、どういう口や舌やあごの動きや息の出し方かを知って、きちんと練習すれば、単音や音節単位・単語レベルでは、割とはやくできるようになります。

そういった日本人に分かりやすく、日本語と何が違い、どうやってその音をだすかという説明をネイティブスピーカーがするのは難しいのです。
ネイティブは、母国語を成長過程で自然と身につけたのですから、各部位をどうやって使っているかなんて、普通は考えませんし、
日本語の音のことも詳しくありません。

個人的に、ネイティブに自分の音読をチェックしてもらったことがありますが、英語としておかしく聞こえる部分はみな指摘してくれるけれど、何がどう違ってどう直せばいいか、という掘り下げた詳細な説明はまずありません。

だから、彼らの発音を聞いて(録音したりして)自分の音と聞き比べて自己分析するしかないのです。


英会話学校とかで、発音を指摘された人も多いかと思いますが、たいてい、

「違う、違う。アースじゃなくて、earthだよ。」 みたいに(英語で)言われませんか。

どうやって出すかの、説明までしてくれるでしょうか。

どうやって発声するのかの術や説明がなければ、やみくもに練習して時間ばかりかかって、結局できているのかできてないのかわからない、という結果もなりかねません。

実際、何回も繰り返し練習したわりには、あまり上達しなかった、という話も聞きます。曖昧な発音や違った発音なのに、何となくできているような気分で終わってしまうことに、充分気を付けなければなりません。

そういうわけで、英語と日本語の発音が全く異なり、カタカナの発音ですませ、イントネーションもアクセントも抑揚もあまり重要視されない状況の中、日本人の発音講師は必要なのです。

本当はもっとたくさん…

(10/10/5 revi)