短期間で発音は大きく変わる

指導経験から感じること ――― 短期間で発音は大きく変わる


発音を教えるようになってよく思うことがあります。
ほとんどの人が、短期間のうちに上達されるのです。

上達具合は、確かに人それぞれで、最初から数回の内に急に伸び、その後しばらくは、伸びがゆるやかになる方もいるし、5、6回目まであまり変化なくても、7、8回目や12、13回目に急激に伸びる方もいます。

最初から、聞いてそのままコピーするのがすごく上手い方もいるし、最初は、カタカナからなかなか抜け切れない方もいらっしゃいます。
不思議なことに、すぐに出せるようになる音と苦手とする音も、本当に人によります。
しかし全体的に上達する期間をみれば、そんなに長くはかかりません。

上達の最たる理由は、ご本人の向上心と自宅トレーニング(短時間でOK)の
成果の賜物
によるものですが、実際に、そういった生徒さんを目の当たりにしていると、「ああ、日本人はやればできるんだ。
発音は難しいとか、できないとか、みんな思わないでほしいなあ」と、強く思います。

日本語をしゃべる時とは異なり、英語は使う部位も違うし、舌や口の動きも違うし、発声の仕方も違います。
普段使わない筋肉を動かしたりするので、最初はたどたどしく読み方も平坦でなめらかでないし、息の量も全然足りません。
それだけ違う言語で、時にカタカナにたよった英語に浸ってきたわけですから当然ですが、それもレッスンの回数を重ねれば、変わってくるのです。

最初の8~10回のレッスンで大きな伸びがありますが、それを体で覚えて定着させ、応用力につなげる基礎力を築くには、どうしてもある程度のレッスン量と自宅練習が必要です。
平均24回のレッスンで、それがほぼ可能になり、ほぼ通じるレベルに到達できます。
期間はレッスンの頻度によりますが、目安として、2週間に1回で約1年、1週間に1回で約半年となります。

ほぼ通じるレベルに達すると、そこから伸びは少し緩やかになってきます。

発する音の安定・精度、聞き取り(音の聞き分け)、英語らしいリズム・強弱・イントネーションなどをきちんとふまえた音読などが加わってきます。
ネイティブレベルを目指していくわけですが、どこまでを目指すかは、ご本人の目標次第です。

ですが、絶対ネイティブレベルになる必要はありません。
かなりの努力と忍耐強さと時間が必要ですから、少々日本語なまりがあっても完璧じゃなくても、聴く・話す力を鍛える方が現実的です。

その通じる発音を英語学習に活かして、さらに英語力を磨いていくことで、発音もさらにレベルアップができますので、そうして総合的な実践力へつなげていきましょう。

(10/7/1 revi)