留学してからでは遅い

発音の得する知識 ――― 留学してからでは遅い


私は社会人になってからも英語を続けていた頃、「英語は国内でも伸ばせる」と思っていて(今でもそう思います)、留学することに興味は持っていませんでした。

ですが、話す機会が極端に少なく、会話となると自分の言いたいことが全然英語で出てこない、このスピーキングの弱さをなんとかしたいと思っていた当時、貯金もたまり、仕事も辞めることができ、色々な機会に恵まれました。
今ならいけると思った私は、留学することを決意し、29歳の時に英国留学しました。




一年間外国住んで、どれだけ英語が話せるようになるかは、一概に言えませんが、英語に触れる環境を作り、本人が努力すれば会話力は飛躍的に伸ばせると思います。
自分の場合は、飛躍的ではなかったけれど、環境や友人にも恵まれ、日常会話くらいならこなせるようになり、多少の度胸もつきました。

留学は単に語学目的だけではなく、色んな意味で貴重な人生経験でもあるので、「それ相応」の会話力と良い経験ができて、良かった、めでたし、と言いたいところですが、本当はもっともっと伸ばすことも可能だったのです。

そのためには、「英語の正しい音を知って、発音できる力をつけておくべきだった」のです。

留学当初は、本当に知っている単語も文章も伝わらない、聞き返される、間違っているのかと思い、口をつぐんでしまう、そんな経験をたくさんしました。
文章で見ればすぐに意味がわかるのに、口頭では意味がとれないのです。
自分では、日本で出来る限りの英語力をつけていったつもりでも、それが活かせないのです。

留学で、自然に発音が良くなることはまずありません。
普通に会話していても、誰も自分の発音は治してくれないし、まれに治してくれる人がいたとしても、日本語との音の違いは普通のネイティブには分からないので口の動きや発声の違いまで説明してくれません。
「違う、違う、こんな音だよ。」とせいぜい実演されるくらいです。

自分でなにか積極的に矯正していく気持ちがなければ、まず発音は変わらないのです。


このように留学していきなり『音の壁』でつまづいたわけですから、もし、英語の正しい音への理解と知識と、発音力を持っていたら、スピーキング力や英語力の伸びは全然ちがっていただろうと思います。


留学の機会に恵まれた人は、ぜひ、先に『発音』を習得してほしい、と願ってやみません。

(10/6/17 rev)

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